教育理念・目標・方針OUR MISSIONS
中国語の時代を迎え、未来に向かって
東京中華学校は、華僑の先賢たちの熱意と尽力により創立された歴史ある学校です。華僑子弟への教育を理念の中核に据え、国際社会で活躍できる人材の育成に努めてまいりました。
本校の前身である「東京華僑学校」は、1929年、東京市小石川区に創立されました。日本に暮らす華僑子弟に対し、中華固有の道徳と文化、そして現代の科学技術を学ばせ、将来の社会を担う人材を育てることを目指して設立されたものです。その後、戦乱による三度の移転を経て、1948年に現在の地に校舎を構え、校名を「東京中華学校」と改称。1951年に日本政府から財団法人として認可され、2008年には改めて東京都から学校法人として認可されました。
本校は、中華文化の精神を大切にし、「孝順父母・敬愛師友」という倫理道徳を以て児童・生徒の豊かな情操を育むとともに、中国語・日本語・英語の三言語教育を行い、言語力と国際感覚の涵養に努めています。小学校から高等部までの12年間一貫教育を通じて、現代の多様化した国際社会において、優れた能力と強い自尊心を持ち、将来、国内外で活躍できる力を育んでまいります。
継承・発展
中華・日本両文化のよき伝統と輝かしい先人の業績を継承しつつ、さらなる発展に向けて取り組む。
温故創新
教える側と学ぶ側が共に研鑽を惜しまず、新しい知識や技術を主体的に学び続ける姿勢を養う。
生きる力を育む
児童生徒のクラブ活動や様々な体験活動への積極的な参加を促し、豊かな感受性と多様な個性を育む。
よりそい
児童生徒個々の能力や適性に応じて個別の補習を行うなど、学習に困難を抱える児童生徒によりそった学習環境づくりをめざす。
豊かな人間性の育成
授業だけでなく多方面から児童生徒のポテンシャルを引き出し、豊かな人間性を育む教育の展開をめざす。他校との交流活動や部活動コンクールなど、生徒が自己実現に向けてチャレンジし、心身共に成長できる機会を提供する。
教育方針と目的
| 教育方針 | 目的 | 具体的な目標 | 取り組み |
|---|---|---|---|
| 1.良質な学習環境づくり | 児童生徒の学習意欲の向上 | 三か国語教育の実践 | 児童生徒の中国語・日本語・英語の習得状況を適切に把握し、語学能力検定への積極的な参加を促す。必要に応じて個別の補習を行う。 |
| 基礎学力の向上 | 1. 学力テストを通して教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図る。 2. 小テストや課題点検などを通して児童生徒の理解度や弱点を把握する。 | ||
| 個々に配慮した教育 | 1.「できる」を褒めて伸ばし、「できない」に寄り添い引き上げる 2. 児童生徒のポテンシャルを引き出しさらに伸ばす教育をめざす 3. 児童生徒が能動的に学びに参加でき、学習への興味・関心が高まる授 業展開(アクティブラーニング)や評価の実践 | ||
| 主体的に学ぶ力の育成 | 個別強化クラスや放課後補習といった授業以外の学びの場を提供し、児 童生徒が自ら学ぶことに意義を感じられるよう内発的動機づけを促す。 | ||
| 医学と半導体業界への進学支援 | 1.高校では理系を選択する生徒に対して、理系科目の学習支援を強化。 2.台湾の半導体産業を理解するための関連活動への参加を奨励。 | ||
| 新たな時代に向けた教育スタイルの確立 | 伝統と革新のハイブリッド教育 | 1. 英会話の授業ではクラス分けを行い、少人数制での授業を行うことに よって一人一人の発話量を増やす。 2. グループワークを積極的に導入し、他者と協力して課題を解決する経 験を通して児童生徒の自主性・協調性を育む。 3. 小学校高学年クラスからプロジェクト型(課題解決型)学習を取り入れ、 情報を収集・活用する力や表現力を養う。 | |
| 日ごろの学びの充実 | 1. 予習・復習の習慣づけを促す。 2. 教養を深め視野を広げるため、教員が様々な分野の図書を推薦する。 | ||
| 探究的な学び | 自らが関心を持つ事象や社会問題に目を向け、課題発見→情報収集・分析→考察・表現→協働というサイクルを繰り返すことで、未来を創る「思考力」と「行動力」を磨き上げる。 | ||
多方面からの学びと評価 | 多様な学級づくり | 教師の持ち味を活かし、個性豊かな学級づくりをめざす。教員はお互い のスキルや経験を共有し、切磋琢磨しながら指導力の向上に取り組む。 | |
| クラブ活動の充実 | 文化・運動・芸術などのクラブ活動の充実を図る。 | ||
| チャレンジ精神の育成 | 校外におけるコンクール、ボランティア活動や地域交流活動などへの積 極的な参加を奨励する。 | ||
| 褒めて伸ばす教育 | 前向きな取り組みや正しい行いに対して積極的に褒めるなど適切な評価 を通して、児童生徒の自尊感情、自己有用感を育てる。 | ||
| 2.情報教育の充実 | 教育の情報化の推進 | ICT活用指導力の向上 | 教員の ICT 活用スキルの向上をめざし、定期的な操作研修や十分なトレー ニングを行う。 |
| 児童生徒の情報活用能力向上 | デジタル教材や ICT 機器を活用した主体的・協同的な授業を通して児童 生徒の学習に対するモチベーションや自主的に学ぶ力を高める。 | ||
| 電子図書の導入 | 台湾の図書館にアクセスし、中国語図書を読めるようにする。 | ||
| 3.誰もが過ごしやすい学校づくり | 尊敬・リスペクトの精神に基づき、お互いに感謝と思いやりの心をもって関わり合う児童生徒の育成 | 道徳教育の充実 | 1. 各教科、総合的な学習の時間及び特別活動など学校の教育活動全体を 通じて道徳教育に取り組む。 2. いじめを未然に防ぐため、日常的に生徒への適切な教育指導を行う。 |
| ジェンダー平等教育 | ジェンダーに対する誤った・偏った認識をなくし、性別に囚われない考 え方を育成する教育の実践をめざす。 | ||
| 奉仕活動の推進 | 校内外の奉仕活動をはじめ多様な体験活動への積極的参加を促し、社会 の一員としての規範意識や他人を思いやる心など豊かな人間性を育む。 | ||
| 多様な能力の育成と人間的成長の達成 | リーダーシップなど多様な資質・能力の育成に向けて、生徒による自治的な活動を推奨する。 |